顧客満足度の高い買取店

車買取業者のランキング

各種サービスや業者のランキングを集計するサービスでは「オリコン」が有名です。車買取ランキングも用意があり、以下5項目のランキングを発表しています。

総合
売却手続き
見積もり、査定
担当者の接客力
アフターサービス

オリコンの車買取店ランキングは28社を対象に調査を行い、過去5年以内に実際に車買取会社を利用した6,368名の方からの回答を元に算出しています。

2017年10月2日更新の最新総合ランキングでは以下の結果になっています。

1位:アップル
2位:カーセブン
3位:ラビット
4位:カーチス
5位:ユーポス
6位:T-UP
7位:ビッグモーター
8位:ガリバー
9位:ティーバイティーガレージ

また、規定数以上の回答と高評価(60点以上)を獲得した業者は次の通り。

ケーユー
オートバックスカーズ
オニキス(ONIX)
ネクステージ


その他の参加業者

愛車広場カーリンク、オートバックス買取専門店、オートベル、カーチェンジA1、カーチス、コンチネンタルオートス、サンキョウ ジャック(JAC)、ティーバイティーガレージ、日産Ucars、ノース・グラフィック・オート、ホンダオートテラス、ミツビシの買取、Aladdin(アラジン)、Big Wave(ビッグウェーブ)、 U’s STATION、T-UP、U-CATCH(ダイハツ)

項目別ランキングでも、総合ランキング上位5社が上位に入っていて大きな特徴・傾向の違いはないです。
ランキングに入るには規定回答数を必要にしますので、ランキング圏外の業者が弱いとは言い切れません。
過去のランキングも公開していますが、2014年度版以降は多少の順位変動はあるものの、大きく特性の異なるデータは出ていません。

顧客満足度ランキングは信用できない

車買取業者と利用者

オリコンは実際の利用者から調査をしているので、信ぴょう性の高い情報を提供していると評価できます。
しかし、元業界人の私から見れば、各業者で元々の期待値が異なることも影響しているので、ランキング上位の業者だけで比較することはオススメできません。

規模の大きい車買取店はガリバーとビッグモーターです。
この2社はネームバリューがあり、大手だからサービスも査定価格も他の業者より良いのが当たり前だと思われています。
しかし、実際に複数社査定してみれば実績のある大手でも常に最高条件を提示できるワケではないですし、スタッフの品質にバラつきが出てしまうものです。
ランキング上位業者のユーザーボイスを見ると、担当者の対応を評価する意見が目立ちます。
アンケート回答者は成約した業者について評価している人が多く、他社と比較して高い、もしくは納得する金額を提示されたことで成約しています。
売却手続きやアフターサービスは大手ならどの業者でも大差ないので、担当者が良ければ全体的に良い評価をつける。悪ければ他の項目もシビアな採点をするでしょう。 長年、車買取業界で勤務して、他社のスタッフも色々と見てきましたが、車関連の営業職はセンスと人柄が重要です。
査定や接客マナーなど教育で身につけられるスキルもありますが、顧客から高評価を得るからはスタッフの持っている素質で変わります。
どこの業者でも優秀なスタッフもいれば、努力をしても数字を出せない落ちこぼれもいます。
採点されている評価は純粋なスタッフへの評価だけではなく、元々の期待値とのギャップを考慮されやすいです。
ネームバリューと実績の高いガリバーとビッグモーターは、他社と比較されて弱い部分が少しでも出ると低評価を受けやすくなっています。

大手だけで比較しても意味がない

オリコン調査対象は28社ありますが、規定回答数(基準は非公開)を満たさないとランキングに入れないため、実質は大手中心の比較情報です。
提携している車業者にはアップルやオートバックスも含まれているため調査件数を獲得できる環境にも違いがあります。
大手はサービスレベルが安定しており、どこでも大きな差はないと思います。
大手の中でも提示される査定価格が数十万円単位で変わってきますが、タイミングの問題でいつでもランキング上位の業者が好条件を出せるとは限りません。
大手だけではなく、中規模業者・小規模業者と比較することも大切です。
大手に比べてサービス品質の波がありますが、地域密着型でマニュアルに縛られない柔軟なサービスを提供できる利点もあります。

車を売る時に、業者の信頼性や安定感を重視するのであれば、顧客満足度ランキングを参考にするのは効果的です。
しかし、兎に角高く買取してくれる業者を探したい時は、ランキングを参考にするのではなく、なるべく多くの業者から実際に査定を取って比較するしかありません。
1万円でも高く売りたいのであれば、ランキングの低い業者やオリコンの対象業者になっていない小規模業者を候補から除外せず、なるべく幅広い選択肢を持つように心がけましょう。