車をお得に乗る方法
車の購入や売却は、交渉時のやり方ひとつで簡単に20万円も条件が変わってきますが、車を乗る際のコスト削減も同じくらい大切です。
ちょっとした節約も、チリが積もれば大きな金額になりますし、車を売る時に役立つ事が多いです。
意外と知られていない小ワザから、安く乗れるのは分かるけど売る時に影響はないの?と感じる疑問点についても言及していきます。
ETCマイレージサービスに登録する
ETCは休日や夜間の割引もあり、今や車に必需品の装備として定着しています。
しかし、ETCマイレージサービスのことを知らずに登録していない方が非常に多いです。
ETCマイレージサービスとは、ETCカードと車に付いているETC本体の車載器番号をWEB上に登録することでポイント還元を受けられる制度です。
登録料・年会費は無料でリスクなしにポイントを貯められて、代替して新しい車に乗り換えても貯めたポイントを引き継げます。
マイレージなんて、たいしたことないでしょ?と思われる方が多いですが、利用する高速道路やマイレージを使用するタイミングをうまく活用すれば、最大で利用金額の10%が還元されます。
たとえば、遠出して往復1万円の高速道路料金を払った場合、最大で千円分のポイントバックを受けられるサービスです。
通勤や業務で車を使っている方であれば、年間数万円分のポイントを貯めることも可能ですよ。
まだETCマイレージサービスに登録していない方がいれば、すぐに登録することをオススメします。
ユーザー車検をする
車の整備費用で大きな出費になるのが車検です。
長く乗る場合や、車検以外は整備をしていない場合は、プロにしっかり整備してもらった方がいいですが、車検は取るけど近い将来売る場合は車検代を節約しましょう。
格安業者を使う方法もありますが、最強の節約術はユーザー車検です。
整備のノウハウもないから・・・と最初は不安を抱くものですが、素人でも車検は簡単に通せてしまうものです。
やり方はネットで車検予約を行い、どこかで自賠責保険の更新を済ませて陸運局に車を持ち込んで手続きと検査コースを通します。
この際に陸運局の近くにある予備車検場でヘッドライトの光軸やサイドスリップの調整をしてもらえれば、簡単かつ確実に車検を通せます。
予備車検の費用はフルコースで3千円程度です。あとは法定費用と印紙代のみで、業者に依頼するよりも3~5万円は安くなります。
ユーザー車検すると査定に影響あるの?
中古車を売るときは、ディーラー整備歴があればアピール材料にしますが、買取査定では点検記録簿の有無をチェックのみで詳細まで確認していません。ユーザー車検を理由に減額はしないですし、車検残存期間に応じて加点されます。
これは私がいた業者だけではなく、業界共通事項です。ディーラーなどが扱うマニュアル査定で使うカーチェックシートにも、車検や点検記録簿の所にユーザー車検を減点する項目はありません。
整備しないで乗り続けると結果的に大きな故障に繋がってしまうリスクがありますが、売ることが決まっているのであれば車検にお金をかける必要性が低いです。
ヤフオクで部品を買う
私は長年、中古車買取業者で勤務していて、横の繋がりで車検センターや部品卸業者など知り合いがたくさんいます。
しかし、タイヤやバッテリー、ブレーキパットなど消耗品の交換時はヤフオクで買うことが多いです。
仕事の付き合いや時短も含めて仲の良い業者に整備を任せることもありますが、取引先の特別価格で対応してもらったとしてもヤフオクで部品を仕入れた方が安いです。
Amazonやヤフーショッピング、楽天、メルカリなど様々なネットショッピング・フリマツールがありますが、新品部品に関しては圧倒的にヤフオクが強い印象を受けます。
タイヤであれば国産の一流メーカーが卸売値に近い価格で新品を購入できますし、バッテリーはGSユアサの海外仕様がお得です。
ブレーキパットは中華が安いですが、街中でおとなしく乗る分には十分でしょう。
売却する際の査定では、部品のメーカーによって評価が変わることはありません。
マニュアル査定の場合、タイヤの残り溝とバッテリーを交換してからの期間だけが加減点の項目になります。
極端な話、1本2万円する有名ブランドの最上級タイヤ5分山よりも、1本4千円で買える中華製格安タイヤ新品の方がマニュアル査定では高く評価されます。
ヤフオクで買ったらオートバックスなどに持ち込むと工賃が高いので、中小規模の業者に相談するとよいでしょう。
バッテリー交換程度はDIYにチャレンジすることをオススメします。
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れる
車種や乗り方にもよりますが、大半のケースは燃料代を節約できて、目に見える不具合はありません。
実際に私も、買取で入ってきたベンツを一時的に営業用や代車で使っていた時はレギュラーガソリンを入れていました。
乗用車は超ハイパワーのスポーツカーを除いて、ハイオクを推奨するけどレギュラーを入れても壊れないように作られています。
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れると多少はパワーと燃費が落ちて故障リスクもあがります。
長く乗る車であれば、ハイオクを入れた方がいいですが、この先2~3年以内で売る予定があればレギュラーを入れた方が燃費悪化分を踏まえてもお得になるでしょう。
もちろん、中古車査定士は今入っているガソリンの種類を見分ける技術なんて持っていませんよ。
まとめ
ETCマイレージサービスに関しては一切リスクがありませんので、知らなかった人は必ず登録してください。
今回紹介した小技はまだまだ一例です。
車を売る予定が定まってきたら、お金をかけずに車を維持することも考えましょう。
最近の車は耐久性が高いので、メンテナンスが雑でも、そう簡単に壊れません。
長年乗ってきた愛車だと、どうしても売る直前まで手をかけてしまうものですが、売る前に数万円、売る時に数十万円節約できれば新しく買う車のグレードをひとつ上げられるくらいの差が出ます。
車をお得に売却する際は、売る1年以上前から戦いが始まっています。
何ごとも計画性を持つことと、気になることはしっかり調べて情報武装して挑むことが大切です。