業者用オークション相場を下調べ
車を高く売るためには、まずは自分の車の相場を知らなければいけません。
買い取り業者は、車査定をする際に必ず参考にしている情報源があります。
それは「業者用オークション相場」です。
個人が業者用オークション相場を知る事ができれば、提示された価格が妥当か適切な判断ができます。
しかし、残念ながら個人が業者用オークションの情報を閲覧する方法はありません。
それでも、ある手法を使えば、ある程度の概算相場を把握することができます。
業者用オークションとは
自動車業者は、業者用オークションに個人から買取した車両を出品したり、店頭販売する在庫の仕入れなどを行っています。
買取業者は、自社販売や即オークション出品など、様々な方法で買取した車を再販していますが、必ず業者用オークションのデータを閲覧して査定の参考にしています。
業者用オークションは全国各地に会場があり、大きい所では1日に1万台以上の中古車が取引されています。
全国各地で1ヶ月に合計数十万台規模の中古車が業者用オークションに出品されていて、各オークションの落札価格一覧を業者は会員制のネットサービスから閲覧できるようになっています。
取引量が多いので、次の条件に応じておおよその相場が安定しています。
車種/グレード、年式、走行距離、外装評価、内装評価、修復歴の有無
車査定の限界価格は業者用オークション相場と同等~10万円以下が目安と言われています。
なぜなら、それ以上の値段を付けてしまうと業者用オークションから仕入れた方が安上がりになるからです。
一般的な買取相場は業者用オークション相場から20万円~30万円低い水準です。
オークション相場が150万円を超える高額車両であれば、さらに利幅が大きくなる場合もあります。
業者用オークションは個人厳禁
業者用オークションは、各会場で業者が申請をして保証金の納付や審査を経て利用できる会員専用サービスです。
基本的に中古車販売や買取事業を営んでいる事が条件で、展示場や商談可能な事務所などを完備している法人でないと登録できません。
業者用オークション相場のネット閲覧は会員向けの有料サービスで、IDとPASSが無いと閲覧できません。
ネットサービスのIDとPASSを入手すればオンライン入札までできてしまうので、個人の一般客など外部にIDやPASSが漏れないように各業者で厳正な管理をしています。
業者用オークション相場を個人が知る方法
業者用オークション相場は、個人が閲覧する事はできません。
しかし、簡単におおよその相場情報までは調べる事ができます。
業者用オークション相場は中古車市場全体に影響を与えています。
買取価格だけではなく、販売価格やネットオークションの落札相場とも連動しています。
つまり、全体の傾向を理解すれば、販売価格情報などからおおよその業者用オークション相場と買取相場を知る事ができます。
中古車販売価格から逆算する
中古車価格を調べるツールはいくつかありますが、情報が豊富で使いやすいのは「カーセンサー相場表」です。
車種情報を入力するだけで、年式ごとに売られている中古車の台数と価格帯を一覧表で見る事ができます。
さらに詳細条件で年式と走行距離、グレードなどを絞り込めば、自分の車の店頭販売価格の相場を簡単に調べる事ができます。
店頭販売価格の相場が分かれば、後は中古車流通の傾向に当てはめていけば簡単に各種相場が逆算できます。
一般的な50万円~150万円で売られている中古車の場合、次の金額が各種相場の目安になります。
・業者用オークション相場:店頭販売している中古車本体価格 - 15万円~25万円
・買取業者の査定相場:店頭販売している中古車本体価格 - 25万円~40万円
特にディーラー系中古車販売業者や大手チェーン店の店頭小売価格は、業者用オークション相場にきっちり定額利益を乗せた金額設定にしている事が多いです。
オークション代行業者に相談する
業者用オークションの代行出品を扱っている業者であれば、本来業者しか見れない相場情報を個人にも公開してくれる場合があります。
口頭による説明ではなく、必ずネットの画面を直接見せてもらうか、相場情報をプリントアウトして提示してもらうようにしましょう。
業者用オークション相場の提示だけであれば、無料対応してもらえます。
そのまま、業者用オークションで車を売る方法がありますが、代行業者の手数料や陸送費用、希望価格で売れなくても発生するオークション手数料(出品システム利用料)の問題などがあるので慎重に検討しましょう。
必ず、買取業者の査定と代行業者の説明を照らし合わせて検討するようにしましょう。
オークション代行は手数料などコストが高いので、結果的に高額買取してくれる業者に任せた方が少ない手間で手元にたくさんお金が残る場合もあります。
素早く・高く売りたいなら一括比較
オークション代行業者に依頼する売却では、車両を引き渡した後に出品→落札された後に入金されるため、手放してから入金までに数週間〜1ヶ月程のタイムラグがあります。
さらに最低落札価格を設定した結果、未成約になって複数回出品するなど、結局時間と出品手数料だけが嵩んでしまうことも珍しくありません。
入金まで余裕を持てるならまだしも、次の車の資金にする場合は長期間車が無い不便さや車が無いのに駐車場・保険を支払わなくてはならない状況も加味しなければなりません。
単純な売却金額だけでなく、様々なリスク・デメリットを考慮すると即日引き取り&振込をしてくれる買取業者も決して悪い選択肢ではありません。
最低限の手間で最大限高く売る方法としては、WEB経由で複数買取会社に同時に査定依頼ができる一括査定サービスを駆使して3-4社に競合させて、最高値で手を打つ。
というのが現実的な選択肢ではないでしょうか。
一括査定サービスは無数に存在しますが、登録業者数230社以上・同時依頼数最大10社のズバットは高額査定実績も多々あり、元業界人目線でも推奨できます。
買取業者は競合させることで思いもよらぬ高額条件を提示してくることもり、一度試しに利用してみる価値はあるでしょう。
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