愛車の見せ方を工夫

車査定をする時には洗車や室内清掃を行った方が良いのでしょうか?
車を高く売るには愛車を綺麗に見せるコツがあります。
元車買取業者の査定スタッフが教える、査定前にするべき車の手入れ方法を紹介します。

同じ車でも見せ方を工夫すれば査定時にプラス評価を得られる場合があります。
しかし、普段の洗車と車を高く売るための見せ方は違います。
現車査定を行う時の事前準備のポイントをまとめました。

車を査定する前の洗車や掃除

洗車はやればいいという物ではない

車査定をする前に洗車をする事は大切です。
しかし、全ての状況で洗車が効果的になる訳ではありません。
まず、車査定で見る外装のポイントは次の2点です。

傷や修復歴の確認
塗装の艶

傷の確認は洗車をしていなくても確認できます。
車を洗車して艶が出る状態であれば、洗車をしてから査定にのぞみましょう。
古い車や普段からWAX・ポリマーをしていない場合は無理に洗車をしなくても査定額は変わりません。

長期間洗車していない状態で、洗車機を使用したり、雑な洗車をすると逆に洗車傷が付いてマイナス評価になってしまったりする場合があるので注意しましょう。
洗車をする時は、汚れの多さに応じて手洗いシャンプー洗車を活用するなど、ボディーに優しい洗車を心がけましょう。
塗装に色あせや日焼けがなければ、WAXをかけて艶を出す事も効果的です。

傷や凹みは修理してから査定した方が良い?

すぐに車を売却する予定であれば、傷や凹みは現状のまま修理しないで構いません。
傷や凹みは査定時に減点されますが、板金業者の修理代に比べて減額される査定額は少ないです。

売却予定時期が3ヶ月以上先なら、ドアやボンネットなど鉄を使っているパーツで塗装が剥がれている傷は最低限の応急処置をしましょう。
塗装が剥がれて下地が露出していると、時間とともにサビが発生してしまいます。

タッチアップペイントによる簡易補修でもいいので、傷のサビ対策だけは行うようにしましょう。
FRP樹脂を使っているバンパーは傷を放置してもサビる事はないので、そのままの放置で問題ありません。

夜の査定は不利?

夜は昼間に比べて外装の状態を確認しづらいです。
しかし車買取業者のプロの査定員であれば、どれだけ暗い環境でも、自前のライトを使って傷チェックはしっかり行えます。

ボディーの艶に関しては、街灯などある程度の灯りがあれば昼間の査定と同等の評価をしてくれます。
自宅の駐車場が暗い場合は、コンビニの駐車場で待ち合わせして査定を受けるなど、明るい場所を選ぶとよいでしょう。
夜でも、明るい街灯がある環境なら昼間の査定に比べて不利な要素はありません。
外装の状態に自信がある場合でも、無理して昼間の時間に調整する必要はありません。

室内の掃除は重要

ちょっとした手間を加えるだけで、査定の評価が上がりやすいのが室内です。
掃除やフロアマットの洗濯など、室内はなるべく綺麗な状態にしてあげましょう。
車査定で減点対象になるのは、シートや内装の汚れやシミです。

簡単に落ちるシミは中性洗剤などを使って、擦り洗いを試みてみましょう。
荷物は積んだままでもいいですが、荷室を整理するなど綺麗に使っている印象を与えましょう。

シートカバーは付けたままでもいい?

査定準備の相談で質問が多いのが、シートカバーを外すべきかです。
通常は査定時にお客様が付けたシートカバーを外す事はありません。
シートに汚れやシミがあっても、シートカバーを付けていれば、ごまかせるかもしれません。
ここで注意しなければいけないのが、車買取の契約書で引渡し後に買取額の減額が可能と記載されているかです。

契約書にこうした特約があると、シートカバーで汚れやシミを隠しても、後から相応の減点で返金を求められる場合があります。
契約書を交わさない場合や、減額請求の記載がない場合でも、やましい欠点を把握している場合は、現金買取してくれる業者を選びましょう。

引渡し後に銀行振込の対応だと、買取額を振り込む前に、シートのシミや汚れが発覚して減額交渉される可能性があります。
シートの汚れやシミ、破れなどの減点額は、車種やシートの素材にもよりますが、ファブリック(布)シートであれば、大きな減額はありません。

車をよく見せるために、わざわざ新品でシートカバーを購入する必要はないです。
シートカバーが無い場合は、最低限の手入れをして、そのまま査定に望みましょう。

臭い対策はしっかり

車査定時の室内の評価は、臭いが大きな影響を与えます。
綺麗に掃除をしていても、タバコや食べ残しの臭い、ペット臭がすると減点対象になります。
ファブリーズなどを使用して入念に消臭をしましょう。
灰皿は綺麗に掃除をして、臭いの原因を目立たせないようにしましょう。

アピール書類は車に積んでおく

車査定で影響を与える書類は次のものがあります。

・点検記録簿(整備手帳)
・ポリマー施工証明書
・部品購入の証明書(カーナビ、高級カスタムパーツなど)
・メーター交換証明書

査定をするときに必要な書類が手元にないと、査定アップになる事がアピールできなかったり、買取額が減額になる場合があります。
買取業者は、口頭による説明ではなくショップなどが発行した書類を好みます。
自宅で車関係の書類を保管している場合は、査定前に一度整理して必要な書類は車に積んでおくようにしましょう。

ポイントを整理

車査定を受ける前の準備のポイントは次の通りです。

・洗車はボディーの艶や色あせの有無によって必要性が変わる。
・車査定時は艶と傷の有無をチェックされる。
・室内は掃除や消臭をしっかり行う。
・傷やへこみは修理しなくてもいいが、サビ防止など最低限の処置をしておく。
・記録簿やポリマーの施工証明書など、アピールできる書類は査定時に車に積んでおく。

内外装を正しく評価できる業者を利用する

車の査定前に洗車や室内清掃を行うのは、余計な減点を受けないための防衛策です。
中古車の価値は内装と外装の状態によって変わります。

査定スタッフに正しい教育をしていない弱小業者の場合、外装や内装が汚れていると、綺麗に磨いた時にどれほどの状態になるか分からず、余計な減点をする傾向があります。
私も車買取業者に勤務した新人時代は、洗車をしてWAX掛けしている車は程度が良く、ホコリをかぶっている車は状態が悪いと判断していました。
しかし、正しい査定技術を身につけると、洗車や室内清掃をしていなくても、塗装のダメージや掃除しても落ちないシミなどを判断できるようになります。

車の魅せ方を工夫することによって、愛車を高く売れる確率を高める事ができます。
しかし、どれだけ頑張っても弱い業者は減点する場所を粗探ししてくる場合があります。

優良業者に査定を依頼すれば、多少洗車や室内清掃が不十分な面があっても余計な減点をせずに高額買取に対応してくれます。
私が推奨するサイトを利用すれば、高い確率で優良業者と巡りあう事ができるでしょう。

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