ビッグモーターって正直どうなの?
ビッグモーターは従業員数4,800名(2018年6月現在)、全国に302店舗(2019年オープン予定含)を誇る業界最大手の中古車業者です。
販売台数はもちろん、買取台数もガリバーを抜いて業界1位になりました。
買取した中古車を自社で販売することで無駄な中間マージンを削減して、全国展開の販売網と物流ネットワークを活かした高価買取を行っています。
車を効率的に売買する社内インフラのアドバンテージがあるので査定を受けてみる価値はありますが、業界の中では悪い評判も多く聞かれています。
好条件に見せかける販売手法、魅力的なキャンペーン、積極的な広告活動で集客して、あとは営業マンの交渉力で成約に結びつける営業方針です。
同業者としてビジネスモデルに関心するところも多く、実際に一括査定で競合に勝ち、豊富な在庫によって希望条件の中古車が見つかるかもしれません。
ビッグモーターの全てを否定しませんが、利用する前に特性や営業手法を理解しておくと、後悔するリスクを軽減できます。
しつこい営業と2重査定
ビッグモーターに限ったことではないですが、特にビッグモーターの営業はしつこい勧誘をするケースが多いです。
2重査定を行うこともあるので、他社と比較せずに店頭の買取窓口を利用すると安く買い叩かれることもあります。
口コミ情報を見ると査定を受けた3日後に売却意思を伝えると、大幅な減額を提示された事例もあるようです。
成約する意思を最初から見せて交渉すると、安く買い叩かれるので注意しましょう。
ビッグモーターは多数の一括査定サービスに登録しています。興味を持ったら必ず他社と比較して決めることをオススメします。
一括査定経由で申込をするとクレームを嫌って強引な営業を受けにくくなるメリットもあります。
できるのであれば、他の業者の査定を先に出してからビッグモーターの査定を受けると良いでしょう。
ビッグモーターに対応している一括査定サービス
カーセンサー
ズバット
かんたん車査定ガイド
楽天オート
カービュー
成長した要因
ビッグモーターは1976年に山口県で開業し、1980年代に入ってから複数店舗展開を始めました。
順調に成長して徐々に全国へ拠点を広げっていきましたが、勢いが加速したのは2013年ころからです。
私は関東の中古車業者で勤務していたので、ビッグモーターのことを知ったのは、ここ5年ほどです。
新車ディーラーのような大きくて綺麗なショールームの店舗をオープンさせるなどして注目していましたが、まさかここまで成長するとは思っていなかったです。
ビッグモーターはとにかく集客が得意です。業界最大手の看板ができてからはラジオを中心に広告を増やしています。
広告活動以外にもビッグモーターは以下の手法で集客をしています。
・格安オイル交換キャンペーン → オイル交換の新規客は車検証コピーを取って個人情報収集
・新車ディーラーのような綺麗なショールーム
・キッズスペースや来場者プレゼントの用意
・大型展示場を完備した店舗に「車買取専用窓口」の大きな看板を設定
・諸費用を高くすることで相場よりも安く見せかける価格設定
ビッグモーターで中古を買う人は一般的な業者よりも諸費用が高いことを覚えておいてください。
本来は店頭小売価格に含まれる整備費用が別にかかるほか、土日納車費用、指定場所納車費用などを取られます。
その他の手数料も全般的に相場より高く、人気の高いメンテナンスパックの料金設定も高めです。
また、タイヤのパンク交換を無料にする保証も有料で販売しています。フルカバーの車両保険で等級の高い契約のある人など、タイヤ保証の必要性がない人にも強く勧めることがあるようです。
ビッグモーターで代替をする際には、新車ディーラーのように下取り事務手数料を取られるので、査定価格が同じであれば他の買取業者に売った方がお得です。
程度が良くて人気条件の揃った中古車を豊富に取り揃えているので、ビッグモーターを候補に入れて検討するのは悪いことではないですが、諸費用の高さを知らずに行くと、思っていた以上に高い買い物になって後悔します。
営業スタッフもお客にとって最適なプランではなく、とにかくたくさんオプションを付けようとする傾向があります。
しっかり内容を確認して、自分自身でオプションの必要性を確認して、いらないものはしっかり断ることが大切です。
おわりに
ビッグモーターは確かに強い業者ですし、成長したことで大手の強みが一層高まりました。
しかし、手法は汚いと感じる部分もあり、もし私が友人から「ビッグモーターってどう?」と聞かれたら、「ビッグモーター1択で売却先を決めるのはオススメしない」と答えます。
「複数社とやり取りするのがめんどくさい…」と端から投げやりな気持ちでないのであれば、一括査定による相見積もりを強くお奨めします。
ビッグモーターに限らず1社査定の場合、比較材料が無く業者側が提示する買取査定額が全てとなるため、最低ラインの金額で提示しておいて「今なら+5万円で!」という常套文句で強引に決断を迫ってきます。
一方で一括査定の場合はどうでしょうか?
例えばカーセンサー一括査定では全国1,000社ものネットワークを持っているため、査定依頼した車種・地域情報から買取可能な会社(5-10社程度)にオファーがいきます。
オファーを受けた業者も“一括査定経由で申し込んできた客”と認識しているので、一発目から他社と戦える金額を提示してきます。
さらに、査定を行った各社の金額を比較し、最も高額なところへ売却すればよいので非常にシンプルであり、複数社の見解を聞いているので納得感もあるでしょう。
各社へ同日・同時間に出張査定してもらうように伝えれば、1-2時間の手間で済みます。
車両の価格レベルにもよりますが、中古販売価格100万円台の車両で10〜20万円、300万円以上なら50万円を超える査定価格差が出ることもザラです。
「そんな簡単に数十万円変わるなら試してみようかな!」と思った方はこちらから査定申込みをしてみてください、きっと後悔はしないはずです。