1社目の査定で強気な交渉をしない
車は誰しもが高く売りたいと思ってます。
高く売りたい気持ちは大切ですが、後先考えずに1社目から強気な交渉をしすぎると失敗します。
強気な価格交渉をすると「それだけ強気な事を言うなら、良い条件に応じたら決めてください」と業者側も強気な姿勢で応戦してきます。
車を高く売るには次の2つの方法のどちらが効率良いと思いますか?
1.買取業者を1社にだけ相談して時間をかけて交渉をする
2.複数の業者に査定相談をして、その中から1番高い業者に売る
高額買取の条件を引き出せるケースは様々ですが、確率的には2番の複数者から比較する方法の方が高く売れる可能性が高いでしょう。
こうした傾向を理解していても、実際に業者と向き合って査定依頼をすると、高く売ってくれと価格交渉を進めてしまう人がいます。
車の売却は交渉次第で条件がよくなる事が多いです。
車買取業者が条件交渉に応じてくれるのは、特定のお客から安く利益が乗った条件で買取しようとする理由のほかに、条件交渉をするとお客が熱くなって冷静さを失いやすい心理状態になる事も関係しています。
様子見で査定依頼した最初の業者に勢いで売ってしまう事例もよくあります。
冷静に複数の業者と比較検討できなければ、業者から安く買い叩かれてしまうケースも多くなるでしょう。
甘い誘惑に騙されない
車査定を受ける時は、まずは概算査定を知りたいなどと伝えても、甘い誘惑で価格交渉を進めるように誘導してきます。
「今なら上司に相談すると、高価買取の条件が出せるかもしれないですが聞いてみませんか?」
「ちょうど本日までのキャンペーンがあります」
このように、高価買取できる条件を提案された場合も1社目の査定では即決しない意思をしっかり伝えましょう。
「このチャンスを逃すと後悔しますよ」
「絶対に後悔させないので、話だけでも聞いてくれませんか」
など業者によっては、すぐに決めない事をもったいない行為だと脅してきます。
しかし、ほとんどのケースが車買取業者の営業手法で一度持ち帰って後日価格相談しても同等の条件を出してもらえる事が多いです。
1社目の査定ではヒントだけもらう
1社目の査定では、初期査定額の提示された時点で、すぐに帰っても問題ありません。
しかし、できれば本格的な価格交渉をした時に条件がアップする見込みやヒントだけでも貰っておくと、業者の比較検討がしやすくなります。
「相場が分からないので他の業者さんにも話を聞いてみたいと思っていますが、他の業者が今回の査定額より高かった場合交渉の余地はありますか?」
このように聞くのが無難です。強気な言い方をしても大丈夫そうな担当者であれば次のように伝えてみましょう。
「他社との査定価格が大きく開いた場合、再度相談しないかもしれないですが、今日提示できる金額は本当にここまでですか?」
ちょっとイヤミがあり失礼な言い方になるので、無差別にこうした言い方を使うのは控えてください。
「もう今月中には決める予定なのですが、こっそり○○さん(車買取業者の営業マン)の経験上、どのくらい価格交渉できる余地がありそうか見込みを教えてくれませんか?」
このように、約束じゃなくていいので担当者の考えや手応えだけでも教えてもらえないか聞く方法もアリです。
あくまでも、失礼がなく、行き過ぎた交渉をしない事を心がけましょう。
ヒントがもらえなかった場合はすぐに引き下がって他の業者の査定を取りにいくようにしましょう。
複数の業者の査定が揃ってから、本腰を入れた価格交渉を進めていくのが車を高く売るためのセオリーです。
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